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本日ご紹介する上田毅八郎氏の作品は、油彩画「越前海岸風景」です。
日本海に面した越前海岸は、南の福井県敦賀市杉津から北の東尋坊にかけての海岸線であり、その真ん中の越前岬を西端にして、「く」の字型で日本海へ突き出ています。
隆起海岸による無骨な奇岩断崖が特徴的であり、荒々しい波とぶつかり合うその姿は絶景の一言です。
本作品からも荒々しい波が海岸へ向けて押し寄せている様子が描かれており、全てを飲み込もうとする波と、無骨に立ちはだかる岩とのぶつかり合いが迫力を持って伝わってきます。岩にぶつかった時の音と水しぶきが、まるでこちらまで届きそうな作品となっております。
また海の色のグラデーションも見事に描かれており、ダイナミックに躍動する波の動きが感じられ、そして深い青色の海からは底知れない海底の深さや粛然たる思いを感じるほどです。
作品サイズ:F8
©︎2020 宮本快