黒田茂樹

エッチング作家として人気を博しており、傘と自転車を題材とした作品はアイコンとなっている。

 

エッチングとは酸による腐蝕を利用して、金属板に溝を作る凹版技法の一種。
ニードルを用いた線画のことで、デッサンと同じように自由に描くことができるのが大きな特徴である。
16世紀初頭にドイツに始まったとされ、17世紀に最盛期を迎え、有名な版画家としてはデューラー、レンブラント、ジャック・カロ等がいる。

 

黒田茂樹の作品からは、疾走感を感じることがあれば、時の止まりを感じることもある。また白黒の風合いの作品もあれば、赤青黄の差し色の作品もあったりと、時間と空間を独自の手法で表現し続けている。

Biography

1953年 横浜市生まれ

1977年 多摩美術大学大学院修了

1978年 第2回日本現代版画大賞展・優秀賞

1979年 文化庁芸術家国内研修員奨学金を受ける

1984年 文化庁芸術家在外研修員として米国に遊学

1985年 ロックフェラー日米交換留学生奨学金を受ける

1991年 横浜文化賞奨励賞

1996年 ポートランド国際版画展(招待)

1998年 現代日本版画展(ティコティン美術館・イスラエル)

2000年 横浜ゆかりの作家展(横浜美術館)、多摩美術大学版画の30年展(東京都)

2001年 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神谷町)