
本日ご紹介するのは、海洋帆船画家・上田毅八郎先生の油彩画作品「大海原を疾走」です。
その名の通り、荒れ狂う海上を帆船が力強く進む様子を描いた一作。波の荒々しさと、勇敢に海を切り進む帆船の姿が、画面からひしひしと伝わってきます。
上田毅八郎先生は太平洋戦争で陸軍船舶砲兵として出征し、史上最大の海戦であるレイテ沖海戦も経験されています。その経験に裏打ちされた波の描写は、実際に海を知る者でなければ描けない迫力に満ちています。
全てを飲みこもうとする大波と、それに立ち向かう帆船との対比が、作品に一層の美しさと緊張感を生み出しています。帆船の精緻な帆線や軽やかなタッチからは、スピード感や機動力までもが感じられます。
この美しさと勇敢さを兼ね備えた帆船の姿は、上田毅八郎先生ならではの表現であり、他に類を見ないものです。