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上田毅八郎 油彩画「シュチェチン港」

本日ご紹介する上田毅八郎氏の作品は、油彩画「シュチェチン港」です。シュチェチンはポーランドにある湾岸都市であり、ドイツとの国境に位置しています。

 

かつてのロシア女帝エカチェリーナの出身地として知られ、ドイツとポーランドの国境という地理的な特徴もあり、歴史上様々な変容を経験してきた街でもあります。ポメラニア、プロイセン王国、神聖ローマ帝国、ドイツ帝国など多様な統括下のもとで多様な文化を育んできました。

 

それぞれの影響下においても、シュチェチン港は国の重要拠点であり続け、現在においても大企業のみならずIT等の新興企業までもが多く集まる歴史と同様に多様な文化都市となっております。

 

上田毅八郎氏の描く「シュチェチン港」は、オーデル川沿いのクロブリー堤防を行き来する帆船が描かれたものです。多くの船舶が行き来したシュチェチン港でも重要な役割を担ってきた場所が、趣のある作品として仕上がっており、ヨーロッパの風が非常に感じられる作品となっております。

 

作品サイズ:F10

 

©︎2020 宮本快