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上田毅八郎 油彩画「Bluenose」

本日ご紹介する上田毅八郎氏の作品は、油彩画「Bluenose」です。Bluenoseはカナダを代表する帆船であり、カナダの10セント硬貨の裏側に掘られているほどに、アイコンとして深くカナダに根付いております。

 

Bluenoseは1921年にカナダ・ノバスコシア州で漁船として建造された帆船であり、当時は船舶に冷蔵冷凍設備がなく、魚をいち早く陸揚げする必要があったため、それを解決するべく生まれた快速スクーナーがBluenoseです。

 

漁船としての活躍のみならず、Bluenoseはそのスピードを生かし、国際スクーナーレースにて勝利を重ね、まさしくカナダ国民の誇りの帆船として君臨し続けました。

 

1946年にハイチ沖のサンゴ礁で座礁・沈没して以降も、Bluenoseはカナダ国民の心に在り続け、1963年にはレプリカ船BluenoseⅡとして再建され、ノバスコシアのシンボルとなっております。

 

快速船としての一面が注目を集めがちですが、船舶の美しさからも多くの人気を集めました。上田毅八郎氏の描くBluenoseは、縦に張られた帆や波打つ海上を進む様から気品すら感じ、今もなお愛され続けるカナダのアイコンが優雅に描かれている内容となっております。

 

作品サイズ:F8

 

©︎2020 宮本快